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歯科用マイクロスコープとは

マイクロスコープと歯科治療

始めは医療の手術で使用され、以来歯科など様々な医療分野で欠かせないものとなっています。

歯科では、1980年頃に根の治療に使用され始めました。現在では、インプラント、虫歯判定、詰め物かぶせ物、歯石除去などの治療精度をあげるため、あらゆる歯科診療で応用されています。

マイクロスコープの活用例 21倍での正確な確認治療

1. 外科手術

歯科用マイクロスコープで21倍に拡大し、より細かく観察しながら処置を行うことで処置部分がより正確に処理でき、腫れや痛みを軽減し傷も小さくなり修復が早く目立ちにくくできます。インプラント時には、より正確なインプラントに仕上げることができます。マイクロスコープと小さい専用の器具を用いて行う手術をマイクロサージェリーといいます。

2. かぶせ物の製作

歯科用マイクロスコープで21倍に拡大し細かな段差の確認ができ、より精度をあげ長く持つ物にできます。また、歯を削る際にも正確な確認をし虫歯を削ることができます。ジルコニアなどの審美治療時には、より細かく精度を上げることができます。

3. メインテナンス

歯石除去時に肉眼では確認しにくかった歯石をより拡大して確認し除去できます。

4.根の治療

直接見えなかった根の複雑な形態を先端まで拡大確認し細部まで見ることができます。なかなか治りにくい原因がわかりにくい根の治療も確実に確認しながらできるようになります。

マイクロスコープとルーペタイプとの違い

マイクロスコープは21倍以上の拡大率を持ち肉眼では見えない視野を確保します。ルーペタイプの拡大鏡は3~5倍前後の拡大率しかなく精密治療にはなりません。

歯科治療は、レントゲンと直視で診断し、経験や勘・技術で治療します。 マイクロスコープの導入によって、直視では確認できない細かい問題点を見ることが可能となり、より正確な診断、より繊細な治療ができ見落としによる再発や再治療を防ぎ、確実な治療をすることができます。

マイクロスコープを使って細部を確認しても処置をする技術がなければ精度の高い治療にはなりません。

当院の高倍率拡大鏡

一般のルーペタイプの拡大鏡は3倍以下の物が多いなか、当院は4.5倍の高倍率の拡大鏡で細部を確認しています。

一般的な拡大鏡

当院の4.5倍の高倍率拡大鏡

 

カールツァイスの光学性能を搭載した歯科用ルーペ

歯科用ルーペで視野を拡大することは、これまで見落としていた箇所を見逃すことなく治療ができるため、大きなメリットがあります。

当院では、手術顕微鏡をはじめとして「光学器械のパイオニア」であるカールツァイスの、ケプラー式(双眼ルーペ EyeMag PRO)を使用して治療にあたります。

ケプラー式とは?

5枚のレンズとプリズムで構成されております。光路内にプリズムを入れ、光を屈折させることによって、像質を低下させることなく拡大倍率を上げることが可能です。

拡大鏡の見え方

ケプラー式の拡大鏡では、像質を落とすことなく拡大することが可能です。